イニシャルコストとランニングコスト
家の大きさは、
単純に建築費用を左右するだけじゃなく、
それに付随して様々な費用も左右します。
例えば、冷暖房の消費電力も違ってきます。
面積が広くなった分体積も大きくなるからです。
また、建物にかかる固定資産税や
都市計画税も違ってきます。
では、土地の広さに関してはどうでしょうか?
もちろん、家が大きくなれば、
その分広い土地が必要となりますよね?
そして、土地の面積が広がるとともに
土地の固定資産税や都市計画税も高くなります。
また、土地が広くなれば、
その分、外構工事費用も高くなってしまいます。
つまり、家の大きさは、
単純に建築コストに影響を与えるだけじゃなく、
こういった費用にも大なり小なり、
影響を及ぼすというわけですね。
✔家をコンパクトにするためには?
それゆえ、家づくりの予算を抑えるためには、
家を大きくしないことが重要なのですが、
とはいえ、やみくもに家を小さくしたのでは、
住みにくい家をつくってしまうことになるので、
必要・不必要をよく精査しなければいけません。
例えば、"廊下"などは、どうでしょうか?
廊下は、部屋と部屋をつなぐための、
ただ通るだけのスペースなのですが、
この廊下をつくることによって、
家の中には温度差が生まれやすくなります。
廊下へと続くドアは、
基本ずっと閉めっぱなしになるからです。
結果、夏は涼しい部屋と暑い部屋の差が
極端に出てしまうことになります。
また、冬は暖かい部屋と寒い部屋の差が、
極端に出てしまうことになります。
部屋の数や広さなども、
廊下同様によく考えてみてもいいところです。
例えば、お子さんが3人いらっしゃるとして、
それぞれの子どものために、
6帖ずつの広さで部屋をつくってあげるとしたら、
6×3=18帖というスペースが必要になります。
しかし、子どもたちは、
かつてあなたがそうしたように、
やがて出て行くのではないでしょうか?
つまり、ずっとその部屋を
使い続けるわけじゃないということです。
この子ども部屋にも、
廊下同様にコストがかかっており、
18帖という広さには、
約450万円コストがかかっているのですが。
もし、この広さを縮めることが出来るとしたら
建築コストを抑えることが出来るようになります。
そして、その浮いたお金を、
子どもたちと遊びに行く費用や、
子どもたちの教育資金などに、
使うことが出来るようになります。
これらは、ほんの一部ですが、
少しずつでも、無駄かもしれない部分を
カットすることが出来れば、
家をコンパクトにすることが出来、
結果、余分な建築コストと、
それに付随する余分なコストを、
抑えることが出来るようになります。
一生に一回の買い物だから妥協したくない・・
後悔したくないからやりたいことを全部詰め込みたい・・
この気持ちも分かります。
しかし、その強い想いに縛られすぎて、
あなたのこれからの大切な人生を
犠牲にするようなことだけは、
絶対にしないでください。
あなたのこれからのためにも、
そして未来ある子どもたちを育てていくためにも、
もっと現実的に、もっと合理的に、
家づくりを考えていただければと思います。